山形精密鋳造では、産・学・官共同による
研究・開発事業に積極的に取り組んでおります。
研究・開発事業に積極的に取り組んでおります。
従来
- フェライト系ステンレス鋼SUS430ステンレス鋳鋼は耐熱性に優れ、薄肉軽量化を実現出来るが、鋳鋼品としての製造法が未だ確立されていない。
研究開発のポイント
- 鋳造組織の微細化により、フェライト系ステンレス鋼SUS430鋳鋼部材の耐熱性、靭性、耐食性を高度化させる技術を開発する。
成果
- 溶湯処理技術を用いた鋳造組織微細化において粒径10mm以下を達成。
- 鋳造組織微細化材においてSUS430鍛錬材と同等の耐酸化性を実現。
- 最適熱処理条件により、引張強さ340MPa以上、延び22%以上を実現。
利用イメージ
- フェライト系ステンレス鋳鋼(SUS430材)の高度化材として自動車向け排気系部品(フランジ類、マニホールド、EGR関連部品類)に使用。
従来
- 自動車用部材として用いられるロストワックスステンレス鋳鋼品は、耐食性の向上、及び実体特性の評価方法確立が課題。
研究開発のポイント
- ロストワックスステンレス鋳鋼品の耐食性等を改善、ならびに実体強度や金属組織の評価方法を確立し、工業材料としての信頼性を向上させる。
成果
- 耐食性向上:中性塩水噴霧試験で赤錆が発生しない。
- 実体強度や金属組織の評価手法の確立:それぞれ精度±10%以内、±3%以内。
- 耐食性が求められる自動二輪や自動車の機能部品。外観部品に利用。
事業化への取組
- 平成24年度に事業化に成功。